海外の新譜はNEW MUSIC FRIDAYの毎週金曜日。

新作映画は大体金曜日が初日になる。

日本の新譜は水曜リリース…

日本の音楽業界さんさぁ…

空気読めよ←

どうも、トトです。




最近の映画記事で話題にしてる

会社の後輩からの映画をまた1つ。

今回はまとめて20作くらい薦められたので

それをさすがに全部感想書くのはな…(。-∀-)笑

見て、面白かったものだけに絞ろうかと。

と、思ったら最初に見たヤツが面白かったので

こうして記事にしてしまったというw



BABY-DRIVER-POSTER
BABY DRIVER
(2017)

ベイビー(アンセル・エルゴート)。その天才的なドライビング・センスが買われ、組織の運転手として彼に課せられた仕事―それは、銀行、現金輸送車を襲ったメンバーを確実に「逃がす」こと。子供の頃の交通事故が原因で耳鳴りに悩まされ続けているベイビー。しかし、音楽を聴くことで、耳鳴りがかき消され、そのドライビング・テクニックがさらに覚醒する。そして誰も止めることができない、追いつくことすらできない、イカれたドライバーへと変貌する―。
組織のボスで作戦担当のドク(ケヴィン・スペイシー)、すぐにブチ切れ銃をブッ放すバッツ(ジェイミー・フォックス)、凶暴すぎる夫婦、バディ(ジョン・ハム)とダーリン(エイザ・ゴンザレス)。彼らとの仕事にスリルを覚え、才能を活かしてきたベイビー。しかし、このクレイジーな環境から抜け出す決意をする―それは、恋人デボラ(リリー・ジェームズ)の存在を組織に嗅ぎつけられたからだ。自ら決めた“最後の仕事”=“合衆国郵便局の襲撃”がベイビーと恋人と組織を道連れに暴走を始める―。




2017年に公開されたカーアクション映画

BABY DRIVERを自宅で鑑賞。

後味が悪くないスカッとするアクション映画でした。

あらすじ、予告からもわかる通り

見ててテンションの上がるカーアクション、

ドライブアクションの数々は必見です。


アンセル・エルゴートが演じる主役のベイビーが

凄腕ドライバーという役柄だからこそ

そのアクション面が非常に素晴らしく描かれています。

んで


本来、ここは音楽ブログなので、

アクション以外に、この作品で語るべき点

音楽

にも焦点を当てていきたいと思います。

3年前の映画だし、今さらネタバレなんて何のその

ガンガンにバラして書いていきます。


ベイビーは幼い頃の交通事故で両親を亡くしており

それがキッカケで、以降ずっと耳鳴りに悩まされることに。

しかし、それが音楽を聴いている時だけは

耳鳴りからも解放されます。

そうでなくても、人の会話の断片をつなぎ合わせ

それをミックスして自分で作曲もしてしまうほどに

音楽好きなところが見て取れます。

ベイビーが使ってるプレイヤーが

iPodだったとこなんかは親近感が湧く(*´ω`*)

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どこまでが公式のポスターかわからんけど

↑こんなのも出てきたくらい。

そんなベイビーが運転している時はもちろん、

それ以外のシーンでも、作品全体に音楽がちりばめられてる。


この映画を彩る代表曲の1つである

"Bellbottoms"が流れる冒頭のシーンで

まず引き込まれると思います。



そのシーンから続けて

"Harlem Shuffle"が流れるシーンでは

街中の壁や柱などに、歌詞の一部が出てきて

ちょっとしたLyric Video風になっているのが面白い。




この作品を代表するもう1つの曲

"Brighton Rock"が流れるシーンも、

終盤なこともあってかなりアツいです。



この他にも、ゴマンと音楽は流れるし、

動きや音を"曲に合わせている"とさえ思えます。

銃撃戦でのSE(発砲音)までもがリズミカルであり、

むやみやたらとバンバン鳴ってるんじゃないところも

細かいところまで凝ってるなと思いました。

アクション映画ではあっても、

シーンによってはミュージカルのようでもある。


劇中は本当に音楽が鳴り止まないレベルで

色んな楽曲が流れます。

そのほとんどがクラシックな曲の為、

世代的にはだいぶ古い曲もあるけど、

だからこそこの作品だけでなく、色んなところで使われ

誰しもが耳にしたことのある曲もあると思います。



Baby Driver_Music From The Motion Picture
Disc 1
01. "Bellbottoms" Jon Spencer Blues Explosion
02. "Harlem Shuffle" Bob & Earl
03. "Egyptian Reggae" Jonathan Richman & The Modern Lovers
04. "Smokey Joe's La La" Googie René
05. "Let's Go Away for Awhile" The Beach Boys
06. "B-A-B-Y" Carla Thomas
07. "Kashmere" Kashmere Stage Band
08. "Unsquare Dance" Dave Brubeck
09. "Neat Neat Neat" The Damned
10. "Easy" (single version) The Commodores
11. "Debora" T. Rex
12. "Debra" Beck
13. "Bongolia" Incredible Bongo Band
14. "Baby Let Me Take You (In My Arms)" The Detroit Emeralds
15. "Early in the Morning" Alexis Korner

Disc 2
16. "The Edge" David McCallum
17. "Nowhere to Run" Martha and the Vandellas
18. "Tequila" The Button Down Brass
19. "When Something Is Wrong with My Baby" Sam & Dave
20. "Every Little Bit Hurts" Brenda Holloway
21. "Intermission" Blur
22. "Hocus Pocus" (original single version) Focus
23. "Radar Love" (1973 single edit) Golden Earring
24. "Never, Never Gonna Give Ya Up" Barry White
25. "Know How" Young MC
26. "Brighton Rock" Queen
27. "Easy" Sky Ferreira
28. "Baby Driver" Simon & Garfunkel
29. "Was He Slow?" (credit roll version) Kid Koala featuring Kevin Spacey and Jon Bernthal
30. "Chase Me" Danger Mouse featuring Run the Jewels and Big Boi




この通り、サントラも発売してるし、

サブスクにも配信済みです。

ここから入るんでも全然良いかと思うけど、

それこそ、聴けばすぐにわかるような

この音楽をリアルタイムで聴いていた世代以外は

やっぱりまずはこの映画を観てから

サントラをチェックした方が良いとは思いますね。


こういう音楽、選曲に大きな拘りが見える映画は

音楽好きにも大いにオススメできる映画だけど…


映画に関しては

今作の監督であるエドガー・ライトが

拘り抜いた楽曲群を集めて

映画に"目"で見るだけじゃない楽しさを表現したり。

前回の映画感想記事で書いたmid90sでも



監督のジョナ・ヒルも音楽にかなり拘りをもっていた。


ゲーム方面では、MGSをはじめ

近年ではデスストで話題になった小島監督も

ゲームや映画での音楽の重要性を説いていました。



バンドマンには映画好きやゲーム好きも多い。

映画やゲームからインスピレーションを得て

作品を作るミュージシャンも少なくないでしょう。

冒頭で挙げたように

近年では、数々のホラー、スリラー映画をテーマに

1作丸々アルバムを作ったIce Nine Killsもいます。




昨今の映画では、国内外(邦画・洋画)問わず

特定のミュージシャンが作中の音楽をすべて担う

なんてのも珍しくなくなってるようにも思います。

先に挙げた『mid90s』でも、

Nine Inch Nailsが音楽面を担当してました。



そういったクリエイターたちの中では共通認識でも

それがなかなか客には伝わらんのよね。

ゲームも、映画も、音楽も、

お互いがお互いを助け、繋がるツールではあるのに

それが"客側"、"ユーザー側"には

その3つを結びつけられる人があまりいないというか。

映画とゲームと音楽が好きです!

という人より

映画が好きです!
ゲームが好きです!
音楽が好きです!

1つ1つが個別に好きな人が圧倒的に多い。

映画やゲームをやって、サントラを買うような

映画好きやゲーム好きはいたとしても

音楽好きが音楽以外から何かを得ること、得ようとすること

ってのが少ない気がする。

あくまで、ここ10年くらいの

"自称"音楽好きを見てて思うことは、ですが。

音楽に妄信(盲信)的であればあるほどね……って、

それは何に関してもそうか。

人それぞれの好み

って言ってしまえばそれまでなんですけど。

残念と言えば残念と思ってしまうところでもあります。



ま、人の好みの話しは置いといて

アクション映画なのにミュージカル!

凄腕のドライビングテクニック!

アメリカらしいエンタメ性の高い楽しい映画でした。

満足\(^o^)/