そろそろかな?と思って数えてみたら



TGIの記事で、livedoorBlogを始めて

100記事

を達成していました(゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ

約半年で100記事か。

合間に映画とかゲームの記事も挟んでいる分、

前ブログよりもペースは早めなのかな。

何はともあれ、無事に100という大台に乗れて何より。

これからもマイペースにのほほんと更新していきます。

どうも、トトです<(_ _)>



こちらも気付けばもう

6回目

となる、過去作レビューを書いていこうと思います。

前回はNFGの初期作を取り上げましたが

今回は2012年の作品です。

過去作(過去盤)

と銘打って始めた、このシリーズですが

結局、2010年代のが多いですね…笑

まぁ、自分がちゃんと音楽聴き出したのが

それくらいの年代だったので、

必然的にその頃の作品が増えてしまうし、

その年代のものは必然的に、過去作という名の

出会いの1枚

に、なりがちなのでご容赦願うとして。

そういった遅咲きながらも、

リリースタイミング的に、自分が1stから追えた

数少ないバンドであり、ロシア産です!





Fail Emotions_Transfornation
Fail Emotions『Transfornation』
01. Intro (Teleportation)
02. Suit & Tie
03. Shades
04. Wasted
06. Satellite
07. Crossed Borderline
08. Dance Macabre
09. In The Mix (Electronic Trancestep Medley)
10. Transfornation Pt1
11. Transfornation Pt2
12. We Are Legend
13. Eternity (Re-Edit 2010)
14. Shades (Dj Fatal Electromix)
15. Shades (Nikita Beletskii remix)
16. Makes bad (Ratal Rmx)







インタビュー読んでみると

ロシアって日本と同じような感じなんだな…

しかし、そんな状況を変えるではなく

ロシアのロック・シーンは僕らが望むレベルまできていないから、国内だけに止まる気はないよ。"FAIL EMOTIONS"というプロジェクトはスタートさせた当初からヨーロッパ全土や英語圏のリスナーに焦点を合わせてきたんだ。ロシアでは満足のいくプロモーションの場がないから、僕らが望むことはできないし、こういったことは道を閉ざすよね。僕らは僕らの音楽を飛躍させるために世界に飛び出すつもりだよ。もちろん日本にもね。

自らが自国以外へ焦点を当ててるのは素直に尊敬するな。

日本にはなかなかいないタイプで好感。


そんな他に類を見ない、ロシア産の"トランスコア"バンド

Fail Emotionsの記念すべき1stアルバム

Transfornationが2012年にリリースされました。

こんなマイナーバンド、国内盤が出る以外

日本に出回らないと思うので、もちろん国内盤を購入。

この1枚が、Fail Emotionsとの出会いであり、

国内レーベルGO WITH MEとの出会いでもありました。

GO WITH MEからとしては、4枚目のリリースです。


これはタワレコで試聴して購入を決めたんですが

衝撃度が凄すぎて!



前ブログで書いた『私を構成する9枚』にも

漏れなく挙げているほどに、

強烈なインパクトを与えてくれた作品でした。

↑の記事には、この企画で書いたSUM41Chuck

Set It OffCinematicsも挙げてますね。


それでは、そんな衝撃的なアルバムだった本作

早速聴き返していくとしましょう。




Intro (Teleportation)
まずは1曲目の"Intro"
1曲目なので、試聴機で最初に聴いたのもこれでした。
軽快な鍵盤サウンドから始まる約3分半のインスト曲。
インスト、イントロなのにそんな長いのかよ!
と、思うことなかれ。
Fail Emotionsだからこそ、これでも成り立つ。
徐々に雰囲気を上げていき、1'07"くらいから響く
Are you ready to action...?
This is the... Fail Emotions...
というアナウンス的なマシンボイスで鳥肌。
こういった始まりは後発の作品にも引き継がれています。
そこからトランスを含め、バンドサウンドが展開されると
う、うおぉぉぉおおおお!!!!!(* ゚Д゚)
となった当時のワタクシ。心鷲掴み。
トランスコアという音楽に出会った瞬間でした。
終盤、トランス要素を除いたブレイクダウンも超クール。
トランスなしでも成り立つ実力を証明してくれます。


Suit & Tie
そして前曲のアウトロから繋がる2曲目。
"Intro"からの流れで聴く、この曲のイントロに
シビれないハズもなく。
紛うことなきヘヴィなメタルコアサウンドに
絶妙なトランスミュージックが溶け込むという
バンド、この作品を代表する1曲です。
このバンドの前にベガスとか軽く聴いてましたが、
そんなバンド軽く捻り潰しましたね。
光の速さで追い抜きましたよ。
この冒頭2曲のみで、ハマるには十分すぎました。
曲自体は3'45"くらいで終わりますが、そのあと
雷鳴轟き、雨が降りしきるSEを1分ほど流し
次の曲へ繋いでいきます。

初期メンでもあるJacksonと、
今やSHREZZERSのメンバーでもあるギタリスト
ChocoslaycとのPlaythrough動画も必見。




Shades
ここでもヘヴィなサウンドとスクリームに
トランスサウンドが響きまくる3曲目。
途中EDM御用達の屁みたいなチャラサウンドもあるけど
そんなものはホントに一瞬で気にならないレベル。
基本はヘヴィなバンドサウンドとトランスの組合せ。
転調し、まさにダンスミュージックになる部分もあるけど、
そこからまたガツンとヘヴィなサウンドを叩きつける。
ラップ調のボーカルも入ってくるけど、これは誰なんだろうね。

この曲自体、後にRemixも出てるように
ボーカルメロディやイントロから流れていた
この曲お決まりのフレーズも何度も聴くので、
この曲はめちゃくちゃ頭に残ってる。笑


Wasted
静かな宇宙感のあるサウンドから始まる4曲目。
ミドルテンポではあるけど、ドラムは良い感じに攻めるサビ。
この頃のドラムはけっこう打数多くて好きだな。
バスドラの連打なんかは特にツボ。
でも、バスドラ連打にハマったのは
間違いなくFACTのせいだわw
アウトロではまた次への伏線を張るようなSEで締め、


Makes Bad
そして姿を見せるこの5曲目。
Fail Emotionsと言ったらコレ!
この作品の中では唯一Videoが出てる。
個人的にもこの曲がFail Emotionsでいちばん好きです。
バンド特有であるトランスはもちろんのこと、
ブレイクダウンも搭載、流れるようなギターソロあり
そして疾走感もありと、バンド感もひとしお。
Do yon know what makes me baaaad?
ってサビのクリーンパートも良い。
この曲ではさっき言ったように
バスドラドゴドゴパート多いですしねw
Fail Emotionsの中でもバンド感が強い方ってのも
気に入る理由かもしれません。


日本で撮影された、冒頭の茶番劇での
ウワーヘンタイダー
というSlaycの演技にも注目のPlaythroughもどぞw




Satellite
変わって今度は電子音が増えたような6曲目。
おぉぉぉぉぉ…GO!!
の入りは定番だけど良いですね。笑
ここでも隙あらばドゴドゴドゴドゴw
そーゆーとこ好きよ。
逆にドラムがドゴドゴしてくれるからこそ
電子音もかなりキンキンに響いてくるけど気にならんし、
尺が長くてもダレずに聴けるってとこもある。
竿隊は電子音に負けがちだけど、
ドラムの存在感は負けてませんからね。
こうして改めて聴いてみて思ったのは
この作品が好きなのはドラムの存在もあるかもしれないw
FATAL共々、創設メンバーTama様サマ。


Crossed Borderline
鍵盤サウンドとクリーンから始まる7曲目。
ジャンプさせるようなバウンスパートを抜け
やはり鍵盤とクリーンでまったり。
今作で最も歌もの方面に特化した雰囲気です。
だからこそ、割とエモーショナル寄りだけど
ギターソロを経て、サビはアップテンポに。
そのサビも主旋はクリーンボーカルですしね。
今作と次作までクリーンを務めたvo/Pavel
3枚目で脱退してしまいますが、
自分のFail Emotionsへの入りが今作だったので、
やっぱこのバンドのクリーンボーカルは彼が良いなぁ。

そしてこの曲の全編通して響く鍵盤サウンドは、
後にEarthists.とかが好きになるのにも
役立ってるかもしれない。
ま、それ以前にゲーム音楽でのピアノサウンドとか
既に好きでしたけどね。笑


Dance Macabre
8曲目は、2010年リリースのシングル曲。
"Makes Bad"ですらDIY Videoだったからか、
この曲にMVがないのは惜しい。
タイトル通り、ダンサブルなイントロから
そこから一気にヘヴィギターと共にコア感強めてくる!
ここがアグレッシブでとても良い。
ここまで来ると竿隊も電子音には負けないな。
もちろん意図してそういう作り方してるんだろうけど。
打ち込み共々いったん鳴りを潜めるけど、
そこからEDM的なノリでテンポアップしてから
バンドサウンドをぶつけてきます。
アウトロ的に落ち着いたあと、
豹変してヘヴィなギターが響く
ラスト45秒のインストパート好きだなぁ。
割と今作の中でも攻め度高めな曲かと。


In The Mix (Electronic Trancestep Medley)
タイトル通り、ここまでの収録曲のいくつかを
ミックスしてメドレー化した9曲目。
Electronic Trancestep Remixと付いた通り、
ライブハウスではなく、一気にクラブ向きに。
Fail Emotionsという飽きさせないサウンドを
作ってくれる前提がなかったら聴けないな。笑
ま、でもメドレーにしてるから、
その分、一辺倒でなく切り替わるからね。


Transfornation Pt1
ここからはタイトルトラックのPt1とPt2が続く。
ダンスミュージック寄りなイントロですが、
しっかりバンドサウンドも展開してくれます。
スクリーム一閃!ヘヴィサウンドがお目見え。
Destroy!! Destroy!!
のシンガロングパートもありますしね。
更には、スクリーム+ブラストとか入れてくる。
ブレイクダウンにマシンガンドラムとかねw
やっぱTamaいいわーw ドラム好きだわーw
ダンスパートとヘヴィなバンドパートが
何度も入れ替わるような展開をしつつも、
ラストは両方を合わせたようなサウンドに。


Transfornation Pt2
そして、そのまま鍵盤サウンドで繋がるPt 2は
Pt 1よりもしっとり系の雰囲気が強い。
ボーカル面もクリーンがメインですしね。
と思ってるとスクリームを出してきてくれるし、
バンド感も強めてくれるのは嬉しい限り。
残り1分半ほどは、Introとは違うマシンボイスと共に
ダンサブルサウンド展開し、そこを抜けての
ラストはバンドを絡め、鍵盤サウンドで締めます。
本編はこの曲で終わりです。


We Are Legend
ここからは国内盤のボーナストラック。
GO WITH ME様サマ、ゴメちゃん様サマ<(_ _)>
12曲目は、2011年のシングル曲です。
"Dance Macabre"共々、MVないのが惜しい。
鍵盤サウンドからからのブレイクで幕開けし、
ギター、そしてスクリームと共に更にブレイク!
テンポアップし、ノリやすさを付けたあとに
ベースを弾(はじ)く感じがたまらん( ´∀`)
そして、サビはダンサブルに展開。
からの疾走パート→ブレイクダウンとか良い。
からのブラストを伴う疾走はたまらんですね!
"Dance macabre"も、"We Are Legend"
シングルとしてリリースされるだけはあります。
Weィイイイイイ Areァァァアアアアアアア
と最後に叫びつつ、
We!! Are!! Legend!!
とシンガロングを伴ったブレイクで締めます。


Eternity (Re-Edit 2010)
まんまクラブのような歓声と
ダンサブルサウンドで幕を開ける13曲目。
からの一転、ヘヴィなサウンドを展開。
この曲でも好きなあらばバカスカ叩いてる
ドラム(・∀・)イイヨー
マシンガンのような高速バスドラとても良い!
そして、ここでようやくきたお決まりフレーズ
ペイッ(ス)
出たよこれ何なんだよw
今年最初に書いた、FATAL FEの新譜レビューでも触れたけどさw
思えばこれ、今作はこの曲だけなのか。
けっこう色んな曲で聞いたイメージあったんだけどなw


Shades (Dj Fatal Electromix)
14曲目はFEの核であり要、オリジナルメンバーでもある
DJ FATALによるリミックストラック。
electromixと銘打った通り、ライブハウスではなく
クラブ御用達のエレクトロミュージックに。
パリピにすげーウケそう(。-∀-)w
原曲を知ってるからこそ、まだ聴けるものの
知らずに聴いたら好感は持てなさそうだw
ボーカル入りなのが救いかな。
あとはよくあるEDMより全然聴けるのは
やはりFATALのおかげかな?


Shades (Nikita Beletskii remix)
変わってこちらはNikita remixの15曲目。
彼は2回目の来日の時にDJ枠で来日してたな。
確かマネージャー業もやってた気がする。
こちらはFatal mixとは違って、物静かな感じ。
ボーカルも極力減らして、ほぼインスト。
元は同じ曲なのに、全く別の曲に聴こえますね。

でもやっぱ全体を通して変わり栄えはしない展開なので
こーゆーの聴いてると飽きちゃうんだよなぁ(。-∀-)
その点、FATALの方が聴けるってのは
やっぱ個人的にFATALの方が合ってるんでしょうね。


Makes Bad (Fatal rmx)
ラストは16曲目はバンドのキラーチューンである
"Makes Bad"Fatal Remix
これは鉄板の組み合わせだろ!\(^o^)/
FATAL自身はDJと言ってはいるけど、
あくまでFE(Fail Emotions/Fatal Fe)では
トランスコアってのを意識してるのか
ある種のバンド感は残してます。
原曲よりもトランスサウンドを前に出した、
トランス部分強めなRemixって気がします。
だからこそこれくらいなら全然聴けちゃうな。
やはりFATALのトラックメイカーぶりよ。





以上、

Fail Emotions『Transfornation

でした。

出会いの1枚、思い入れのある1枚ってのは

いつ聴いても良いもんですねぇ( ´∀`)

年代的にも、こういったデジタルサウンドを入れた

エレクトロコア的なサウンドの隆盛期でしたよね。

マイナー国のそういったジャンルに強かったのが

他でもないGO WITH MEだったので、

このレーベルには本当にお世話になりました<(_ _)>


しかも、普段のレビューでも

口うるさく言ってる曲数に関しても

ボートラ入りで全16曲

3分台の曲が少なく、多くは4分台、

5分以上の曲もありますが、そこはFail Emotions

冗長さは全く感じない曲作りをしてくれてます。

そんな曲が16曲、1枚の総尺込みで、

昨今のバンドにはない、かなりのボリュームがあります。

これまでの過去作レビューでもそうですが、

ここまで計6枚、どれも収録曲数が多い。

しかも、どれもしっかりフルアルバム。

いっちばん音楽を楽しく聴いて、発掘してた時期に

こういうバンドばっかりだったからこそなんですよね、

昨今のバンドに不満を持つのは。

フルアルバムは出さねぇわ、出したとしても

フルアルバムはもちろん、EPですらも曲数少ねぇわ…

だからつまんねんスよね。

この頃は国内外のバンド問わず、とは言っても

海外は今も昔もアルバム志向が強いのでいいですが、

この頃は"まだ"国内のインディーズ、アングラバンドでも

ほとんどがアルバムを出してました。

シングルは出したとしても、EP出してるバンドなんて

ほとんどいなかったような気もします。

時代の変化なんですけど、何とも寂しいもんです。



それは置いといて。


そうしてエレクトロコアが隆盛した時期ですが

マイナー国、メジャー国、そしてもちろん国内問わず

そうしたジャンルのバンドの中でも

やっぱりFail Emotionsに出会った時の衝撃が

いちばん大きかったですね。

たぶん自分と同じ世代の人なら、

学生時代にはダンレボやパラパラの真っ只中で

ユーロビートトランスを耳にした人は多いと思います。

こういう音楽が好きではなくても、

また、音楽自体もまだそこまで好きじゃなかったにしても。

そういった同年代には、ある種の"懐かしさ"すら覚える

トランスミュージックを取り入れて、

ゴリゴリなポスコア、メタルコアに組み込み、

それがまたカッコイイとかもう何なの!

って、改めて思いましたね。笑

そもそもFail Emotionsのトランスサウンドに

チャラさ的な部分はあんまり感じないんですよね。

それもトランス"コア"にしてるからかもですが。

キラ☆コアとか言ってたARTEMAとか

ファン層も含めて無理だったしw

最初は聴いてたベガスも早々に離れたし、

ドイツのEskimo Callboyとかもハマらなかったんですよね。

やっぱチャラ臭いの好きじゃないからかw

そんなのとは違い、だからこそFail Emotions

トランス抜きのバンドサウンドのみにしてもcoolだし、

トランスのみにしても全然聴けると思う。


Fail Emotionsをキッカケとして、

国内ならCROSSFAITHNEW BREEDJAWEYE

海外ならI See StarsPendulumEnter Shikari...etc

あたりを発掘し、聴いていくことに成功しました。

思えばSkrillexとかZardonicとかを見つけたのも

この時期じゃなかったかな?

いやー、Fail Emotionsが自分に与えた影響は

なかなかのものがありましたね。

同ジャンルの他バンド、派生バンドを発掘していく感じでいうと、

シアトリカルのSIOと同じくらいの影響かも。

Fail Emotionsに対しても感謝だけど、

やっぱりGO WITH MEへの感謝の方が大きいかな。

よくぞFail Emotionsと日本を繋げてくれた!と。

そのおかげで2013、2014と

2年連続での来日公演も実現したワケだし。

もちろん、どちらも行きましたとも。

来日時のメンバーと写真も撮ったし、

音源にサインもらったのは良い思い出です。

PhotoGrid_1589339746639
PhotoGrid_1589339660346
DSC_2958



まぁ、最新のFail Emotions事情としては

ちょっと芳しくないとは思いますけどね…(。-∀-)

Fail Emotions 解散

と、検索候補が出るくらいw

実際に解散はしてないんですけどね。

しかも、このワードで検索かけると

ウチの前ブログの記事がトップに出るっていうw

その記事も含めて、最後に関連記事出しますけど。



まぁ、そういった事情もあり

この頃のFail Emotionsが好きだった人は、

バンドの核であるFATALが始めたバンド

FATAL FEを追っていくのがよろしいかと。



そんなバンドの内部事情はさることながら

Fail Emotions『Transfornation

セルフプロデュースなのが信じられないくらい

ハイクオリティなバンドの1stアルバム。

国内盤なら過去曲含めたボートラも盛り沢山です!

世界を見渡しても他に類を見ないトランスコアを

是非ぜひ!チェックしてみてください。





関連記事