クソコロナ関連のネタで下書き終えたネタが

現時点で7記事になりました。

下書き完了7つということは?

ウチの更新ペースで、最低でも

2週間分

の、ストックがあるということ。

プラス、ゲーム記事もストック3つある。

余裕があるって素晴らしい!\(^o^)/

どうも、トトです。



そうしていつでも挙げられる記事がありつつも

今は新譜があるので、そちらを優先させます。


前回のDGDに続いて、

ここ最近、滞っていた新譜レビューといきましょう。

今回取り上げるバンドは、DGD同様、

過去にバンド自体は取り上げたことはあるけど

メインで取り上げるのは初めてのバンド。

前ブログで既に新譜レビューを多く書き始めた時に

新譜をリリースしてはいるんですが、

その時の作品がねぇ…

しかぁし!

今回は期待できるし、していた新譜なのです!

その作品はこちら!




IMG_20200424_133923
The Used『Heartwork』
02. Blow Me (feat. Jason Aalon Butler)
03. BIG, WANNA BE
05. Wow, I Hate This Song
06. My Cocoon
08. 1984 (infinite jest)
10. Clean Cut Heals
11. Heartwork
12. The Lighthouse (feat. Mark Hoppus)
13. Obvious Blasé (feat. Travis Barker)
14. The Lottery (feat. Caleb Shomo)
15. Darkness Bleeds, FOTF
16. To Feel Something



日本でもそこそこ人気・知名度があり、

もちろん国内盤もリリースしたことのあるバンド

もちろんSpotifyにも配信済みです。


ザ・ユーズドとして。

○ねカタカナクソ表記!



不本意にもそんなカタカナ表記されるレベルで

日本でもよく知られている

スクリーモ、ポスト・ハードコアバンドのThe Used

3年ぶり通算8枚目となるアルバム

Heartworkが、4/24にリリースされました。


前作は何であんなもんを作ったのか…

と、疑問しか出てこない作品でしたが、

今作に於いては、初期The Usedが好きであれば

期待を寄せるようなアートワークになっています。

ちょっとタロットカードっぽいところもあり

個人的にはアートワークデザインも好みです。

だからこそ、前回のようなものにはならないのでは?

という、ちょっとした安心感のようなものも芽生えます。

果たして…

それを確かめる為に、早速聴いていきましょう。




Paradise Lost, a poem by John Milton
まずは始まりの1曲目。
イントロのサウンドはThe Usedらしくないけど
そのあと、Bertのボーカルが聴こえてくると
やっぱThe Usedだなぁ感はひとしおです。
前作は何だったのってくらいにラウドなサウンドで
しっかりThe Usedを感じられて良いですよ。
ガッツリではないけどシャウトもしてて○
オープニングトラックらしく、アップテンポで
ノリやすいリズムなのも聴きやすくて良い。

2月頭に公開されたMVは
ちょいちょいサイケデリックで目に優しくない。笑
しかし、既に今作にある大量のMVの中では
いちばん"Music Video"っぽいのは確か。




Blow Me (feat. Jason Aalon Butler)
2曲目は今作最初のMVトラック。
ここでは初っぱなブチギレシャウト
キタ――(゚∀゚)――!!
それに裏付けられるくらい、アップテンポで
前曲以上に勢いのあるアグレッシブで
ラウドな雰囲気はとても良いぞ!
そしてこの曲ではex.Letliveのボーカリストであり、
現在はFEVER 333vo/Jasonがゲスト参加。
ブレイクパートはJasonが叫び散らします!
Jasonに負けじと、Bertのシャウトももちろんあり
今回のアートワークから初期っぽさを感じます。
ラストのポスト・"ハードコア"な部分でも
Jasonがキチ○イじみた叫びを見せてくれ
ヘヴィに落とすブレイクダウンがまた最高。
マシでここだけ聴いてると別バンドくらいに思えるw
ラストはそこから更に落としますしねw
しかし、ここへ来てこんなのぶち込むくらい
攻めっ攻めなのは素直に高評価だわ。




BIG, WANNA BE
頭2曲の挨拶代わりの勢いある曲から一転、
まったりエモーショナル系の曲。
それも初期のこういったものとは違い、
近年の打ち込み要素も取り入れてる感じ。
ノイジーな打ち込みなシューゲイザーっぽくもある。
しかしこういうの聴いてると、どことなくやっぱり
Set It OffThe Usedの影響受けてんだなぁ、と。
そんなことも少し感じる1曲でもあります。
2サビ終わりのパート聴いてると特に。


Bloody Nose
4曲目は開口一発、短いシャウトから幕を開けます。
イントロでうっすらと感じていたシアトリカル感ですが
Even on my worst nights
Oh-oh, woah-oh
I'll never stop the sunrise
Oh-oh, oh
サビ前のこのパートの雰囲気やBertの歌い方、
特に最初の"Even on my worst nights"の方、
まさにシアトリカルっぽくて、とても好きです。
ブレイクパートはシアトリカルなストリングスもあり
とても好きです。
The Usedにシアトリカルが戻ってきた!
とても好きです\(^o^)/

リリース当日に公開されたMVは
MVってか、ほぼLyric Videoですね。
ちょいちょい出てくる絵のテイストが好みだ( ´∀`)
もはや誰も住んでないような幽霊屋敷的な家で
その中の壁や床に歌詞が描かれていくようなビデオは
雰囲気と歌詞のフォントもそれっぽくて良い。




Wow, I Hate This Song
またまた雰囲気は一転、
浮遊感のあるイントロから始まる5曲目。
と、思ったらBert自身の?シャウトをバックに
クリーンパートを歌い上げる様は、
バンドの持つエモーショナルさを存分に感じます。
サビではそんな雰囲気もこれでもかってくらい。
終盤やラストも任せられるような
壮大な雰囲気とコーラスがとても良いですね。


My Cocoon
6曲目はピアノやストリングスが響く、
インタールード的な短尺曲。
それでもしっかりBertのエモーショナルボーカル入り。


Cathedral Bell
ドアを閉めるSEから始まる7曲目は
ダークポップなエモーショナルナンバー。
ほの暗い雰囲気ながら、ポップでキャッチーなメロディは
不思議と聴いてて心地良くなってきます。
Set It Off『Midnight』に入ってそうでもある。
ハープみたいなキレイな音色を奏でるとこ良いな。
クラップ+おーおーコーラスパートは
まんまクラップしながらシンガロング衝動に駆られますね。

MVも囚われた宇宙人に焦点が当てられてんのか
ちょっと不気味な感じが曲調と合ってますね。




1984 (infinite jest)
シアトリカルなイントロキタ━(゚∀゚)━!!な8曲目。
小気味良く走るドラムから一転、
静かな囁きからヘヴィなギターが鳴り響き、
Get Scared的な雰囲気を醸し出す。
ラストはピアノをバックにエモーショナル展開に。
3分未満の短曲だけど、
しっかりシアトリカルな雰囲気は感じさせるところが
またこちらのツボを刺激してくれますね!


Gravity’s Rainbow
1周目から超気に入ったのがこの9曲目!
イントロからシアトリカル要素全開なのが
耳を突き、脳を刺激してくれました。
むしろ前曲がちょっと長めのイントロなんじゃないか
的な雰囲気すらも感じます。
サビではコーラスが響きつつ、
エモーショナルな展開を見せるThe Used節全開。
ラストサビ前のストリングスとかたまんねーッスね!
そこから少しハードなドラミングを見せつつ
ラストサビで再びエモーショナルになりつつ、
アウトロはイントロ同様のシアトリカル感で
1曲丸ごと楽しめました\(^o^)/

今作1周目試聴時は、このレビュー記事ではなく、
別のある記事の下書きをしながら聴いてたんですが
思わず手が止まってしまいましたw
それくらい引き込まれた1曲でしたね。

MVにはアートワークのような
The Usedタロットカードが切り替わっていきます。
その中には今作の曲を模したようなものや、
過去作のアートワークも彷彿させるものもあり
昔からのファンもニヤリとできるような部分が良い。




Clean Cut Heals
そんなシアトリカル感から一転する10曲目。
打ち込みのシンセポップ感は前作の影響かな?
てか、マジで前作はなんだったんだよ…
なんか魔が差したんか?←
しかし、この曲もキャッチーではあり
踊りたくなるようなテンポ感が心地良く
アクセント的に考えたら、ここにあるのもアリな曲。


Heartwork
11曲目はタイトルトラックながらも、
神聖なコーラスから始まる1'22"の語りトラック。
しかし、語ってる内容はかなり残虐で
ゾク(*゚∀゚*)ゾクしてきちゃいますけどね←
翻訳ツールでも、その描写がわかるくらいには
訳してくれるので、気になる方は是非。


The Lighthouse (feat. Mark Hoppus)
12曲目も、MVという名のLVが公開されてます。
頭からBertのエモーショナルボーカルが響く。
サビ前には今回のゲストであるMarkも。
これの曲調や、Markの雰囲気的にも、
ブリンクってよりかはSimple Creatures寄りかな?
そのサビはちょっとEDM的なノリを思わせるが
ビデオにある灯台のライトが高速で回ってて
それこそクラブの照明みたいだわw
しかしまぁ、それ故に上げサウンドなのと、
ちゃんとボーカルもあるから良し。
しかも、この曲は何気にベース超カッコいい。
The Used式EDMなノリに騙されがちだけど、
ここはba/Jephのカッコ良さに注目するべき。
短いけど、ラストサビ前のソロは必聴ですよ。




Obvious Blasé (feat. Travis Barker)
13曲目はわかりやすいエモーショナルナンバー。
でもサビはサウンド自体がどこか賑やかで面白い。
2コーラス目に鳴るバイオリンなんてYellowcardみたい。
そこに加わるけん盤サウンドも軽快で良い。
で、この曲のゲストは言わずと知れたドラマー
Markに引き続き、Blink-182Travis Barkerですが
これは全体的にトラが叩いてんのかな?
こういう曲にトラを使うなんて勿体ないな
なんて思っちゃうけど。笑
リンキンの追悼ライブでやったみたく、
曲調関係なく、トラには手数足数多量で
バカスカやってて欲しいw


The Lottery (feat. Caleb Shomo)
エモーショナルな雰囲気はここで一変、
ハードなイントロを見せる14曲目。
サビ前のストリングスがまたクールですね。
攻めのサウンドを見せるのはゲストの存在か?
2コーラス目からはゲストBeartoothvo/Calebが登場。
2サビのラストでもチラッと出て、"Blow Me"で見せたような
The Usedらしからぬ本格的なブレイクダウンで
Bertに代わり、Calebの本領発揮で叫びまくり!
そこからなだれ込むラストサビは疾走感も伴って締め。

こちらもリリース当日にMVが公開されてます。
今作は曲数に比例してMVも多いけど、そのほとんどが
Lyric Videoじゃねーかw
まぁ、今やLVもMVと差別化できないほどに
凝ったビデオが作られがちだけどもね。
しかしこのビデオは…
サビの部分がダセぇなーw




Darkness Bleeds, FOTF
そのまま次の曲もアップテンポに展開する15曲目。
この曲こそサビがBeartoothっぽくもあるけどなw
でも、こうしてアルバム終盤にも
アップテンポな曲入れてくれるのは良いですね。
4月に出たATLの新譜は良かったんだけど、
絶対に曲順で損してる気がするわ特に後半。
ここもブレイクパートがしっかりあって、
ここでのコーラスはBMTHの"Happy Song"っぽい。
そこを抜けてのラストはピアノをバックに、
しっとりエモーショナル展開に変貌します。
雰囲気の振り幅が急転直下ですごいな。笑
さっきのやんちゃだったコーラスも、
ラストは雰囲気に合った素敵コーラスに。


To Feel Something
ラストの16曲目はアコギがエモーショナル。
そこにピアノサウンドも加わって、
エモーショナルさの底上げをしてきます。
まぁ、今さらThe Usedにエモーショナルさは
何の心配もない曲に仕上げてくれますけどね。
2サビは、よくあるハリウッド映画の
予告みたいなSEを絡めていき、
ラストはBertのシャウトも見せて締めます。

ちなみにそのSEは、こちらのサイトから
いくらでも聴くことができます。
ちょっと話題になりましたよね。
れっつプッシュ!





以上、

The Used『Heartwork

でした。

前作なんて無かったことに出来るレベルで

めちゃくちゃ良い!

今作のアートワークには

67602f4b12ccf99a5e2888f8a9a21cde5109a569



2ndIn Love and Deathのデザインが使われてる時点で

期待せずにはいられないのは間違いないですが

その期待を裏切ることなく、

とても良い作品に仕上げてくれました\(^o^)/

久しぶりに叫んだBertを聴けたのはもちろん、やはり

シアトリカル要素

が、戻ってきたのが何より嬉しい!

SIO『Cinematics』の過去盤レビューの時にも書きましたが

そもそもシアトリカルを認知し、ハマらせてくれたのが

他でもない『Cinematics』で、そこから色んな

シアトリカル要素のあるバンドを掘っていき、

後追いだけど、そこにThe Usedもいたんです。

もちろんそれより前にThe Usedは知っていたものの

シアトリカル曲のあるThe Used

ってのを明確に意識したのはこの時でした。

だからこそ、JasonCalebというゲストに恵まれつつも

初期のアグレッシブさを彷彿とさせる曲や、

シアトリカル要素のある曲が、今作にはあって

個人的な満足度はとても高い作品となりました。

アートワーク同様、ここへ来て

ある種の原点回帰的な作品は

とても良かったです\(^o^)/


そして全16曲というフルボリューム!

インタールード的な曲を抜いたとしても14曲

現代バンドに見習わせてやりたいような

収録曲数の多いアルバムがまた1つ。

しかも、この曲数で約46分っていうコンパクトさも

文句無しに素晴らしいですね。



今年の新譜の中で

ウチでもアクセス好調のThe Word Alive『Monomania

20周年を迎えたSilverstein『A Beautiful Place to Drown

前回レビューしたDance Gavin Dance『Afterburner

そして今作The Used『Heartwork

ポスコアシーン、まだまだ面白いです。

今年の新譜で括るなら、今のところ

メタルコアシーンより遥かに良いと個人的には思います。

ま、それは今年に限らず、ここ数年思ってますが。笑

音楽的に柔軟な今のポスコアシーンの方が

面白さでいうならメタルコアより確実に上ですね。


それを象徴するバンドの1つとなった

The Used『Heartwork

前作で離れた人もいるかと思います。

そんな人には是非とも聴いて欲しい。

もちろん、これを機にThe Usedを知る人、聴く人にも

是非ぜひ!





関連記事


参加ゲストのバンド